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【Mos Def】Black On Both Sides
Writer : na22          Date : 2007/05/03 22:51:58

「Most Definitely!」という口癖がそのまま名前になったこの男、俳優、インテリジェントなMCとして活躍中の注目人物だ。

80年代末、高校生のうちからTV俳優として活動していた彼は、96年デ・ラ・ソウル(De La Soul)がプロデュースしたブッシュ・ベイビーズ(Da Bush Babees)のヒット曲"Love Song"にフィーチャーされ、注目を集めるようになる。シングル"Universal Mgnetic"をリリースするもヒットには至らず、その後は"Soundbombing"、ア・トライブ・コールド・クエスト5枚目のアルバム "Love Movement"などへの参加を経て、タリブ・クウェリ(Talib Kweli)とのユニット、ブラックスター(Black Star)でアルバム"Black Star"(1998年)をリリース。その後も多数の客演、コンピへの参加をくりかえしていく。

99年も"Soundbombin' 2"や"Superrappin'"などに参加したほか、ついにソロアルバム"Black On Both Sides"をリリース。アンダーグラウンド・ヒットとなった。
しかしその後は客演ばかりが目立つようになり、セカンドアルバムや新たに結成した強力なミュージシャンによるバンド、ブラックジャックジョンソン (Black Jack Johnson)などのウワサが流れるばかり。一方の俳優業では着々とキャリアを積み、映画「ミニミニ大作戦」などでその姿を見ることができる。

このアルバムはTitleからわかるようにBlackとしての思想や生活をコンセプトにしているそうで、全体的に、Mos Def自体の演奏する生楽器 (Base,Drums等)や効果的なFender Rhodesなどが用いられていてcoolな印象を受けるが、1曲1曲の質はものすごく高い。多くのProducerを使いながら、統一感のあるアルバムとなっているのもMos Defの包容力のなせるわざといえそう。

ヒップホップは俺達の状態を反映する鏡だ、という1.Fear Not of Manで幕を開けるこのアルバムは、素晴らしいリリックと音楽に満ちている。時にオーソドックスにライムし、時にソウルフルに歌うMos Defは、カリスマ性すら感じさせる程。ジャジーでスペイシーな8.UMI Saysやロックが黒人音楽だという事を忘れるな、とライムする10.Rock 'n' Roll(「ローリング・ストーンズを好きかもしれないが、ああいう音楽はあいつらが考えた訳じゃない」)、ポエティックなVinia Mojicaとのデュエット12.Climbなどは、彼のヴォーカリストとしてのポテンシャルを示している。

どの曲も素晴らしいのが、特に、88 Keysとの共作インスト17.May-December。感動しました! このインストはやばいですよ〜
ちなみに、人間の一生を一年に見たてて、若いパートナーを春の盛りの5月、年上の方を一年の終わりの12月の地点にいると表現したことから、May-December romance=青春真っ盛りの若者と人生の終わりに近づいた老人の恋愛と言われるようになったよう。これをふまえて聴いてみると、曲に奥行きが出るような気がする。

- Reviewer na22 -

Detail
Artist Mos Def
Album Black On Both Sides
Release 1999/10/12
Genre HipHop
Track
1 .Fear Not of Man
2 .Hip Hop
3 .Love
4 .Ms. Fat Booty
5 .Speed Law
6 .Do It Now
7 .Got
8 .UMI Says
9 .New World Water
10.Rock 'n' Roll
11.Know That
12.Climb
13.Brooklyn
14.Habitat
15.Mr. Nigga
16.Mathematics
17.May-December

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